【8月24日】
今日はクルージング
ワクワクしながら さっさと朝ごはんを済ませて 港に直行
Pika号に乗り込む
Greger船長とその奥さんDirgittaに 船の中を案内してもらう
トイレとシャワーが三つ ベッドが6つ
オーブン付きのガスコンロと二層シンク
ダイニングテーブルに 一通り揃った食器類
そして冷蔵庫
船の横幅 3m58cm
これが 4mになると わずか2cm差で また別の免許が必要になるらしい
船内は決して広いとはいえないけど
2人で過ごすには十分
エンジンはヤンマー 日本製
死ぬ前に 何か自分にとって特別な事がしたい
そう思い立って 今回クロアチアで船を購入して
乗って帰る という大冒険に出た とのこと
何かやるのに 歳なんか関係ない
そう実感させてくれる
いよいよ出航
港を出るまではエンジンで進む
向かう先は Sibenikの町
そこで 船のことについて 話し合いがあるらしく
今回はそれに同行する形になった
船上から見るクロアチアの沿岸もまた良い
この辺りのうみではムール貝の養殖が盛んなようだ
一度帆を張ってみるものの 風がない
すぐにエンジンに戻す
熱弁中
優雅にビールを(みんなは)のみながらクルーズ
45分程で 港が見えてきた
停泊時には のんびりとした雰囲気が一変
さっきまでとは別人になったように2人の様子が
キビキビと慌ただしくなる
素人は作業の邪魔にならないように 体をちっちゃくしながら待機
手際良く停泊の準備をする2人
にまざって作業するアントワン
町について 待ち合わせ時間を決め
Sibenikのヨットハーバー
思い思いの時間ををすごす
僕と妻とファビアンは町散策
アントワンは港で船の見学
散策中 ファビアンといろんな話をした
彼は現在大学3年生
専行しているのは 広告
勉強していくうちに この分野は自分と合わないと感じているらしく
今年度は別の方向に進みたいとのこと
『広告は 人を洗脳しているような気がするんだ
僕は 自分の考えを人に話すのは好きだけど
決してその考えを相手に押し付けるような事はしたくない』
By ファビアン
クロアチアには 今でも戦争のつめ跡が残っている所がいっぱいある
くずれかけた 建物 窓には 銃弾のあと
リゾート地としてしられているこの国は
豊かに見えて その恩恵を受けきれていない人がたくさんいるようす
というのも こうしたリゾート地の多くは
国外の有力者達の所有物で
その為 全体的に物価の安いこの国にあっても
観光地に入ると急に値段が上がる
儲けているのは一部の人間 しかも国外の人
なんだか 沖縄を見ているようだ
良いところは地元の人のものではなくて
外の人のもの
ぜんぶがぜんぶそうではないけど
それでもやっぱり 数にすると多すぎる気がする
ファビアンもまた 世の中にある不平等さを嫌っていた
町散策を終えて
再度船に乗り込み 出航
いい風がふいてきた
『僕はセーラーマンだから
この風で帆を出さないわけにはいかないね』
エンジンを切った船は 信じられないぐらい静か
風の力を受けて 船はドンドン進んで行く
最高だ
ちょっと聞き取りづらいけど
二人からメッセージをいただいたのでどうぞ
途中船を止めてくれて 海にザブン
「ここは深さ70mよ」
アドリア海で ヨットの上から海にダイブ
嘘みたいな響き
水から上がる時 若い青年たちは お互いに 海に落とし合いっこ
和やかなムードの中
もと来た港が見えてきた
『ぼくたちはこのまま外洋に出るから 停泊しないよ
船から 港に飛び移れるかい?』 と海の男
おっと‼オッケイ‼
急な注文にみんなでバタつきながら
クルージング終了
来年 2人に会いに スウェーデンに行く約束をして
船と2人はそのまま走り去って行った
シャワーを浴びて
Trogir(トロギル)の町に向かう
小さな町 Trogirは 迷路のような町
ここも レンガではなく 石の家 ツルツルの石の道
お次は すぐ近くにあるSplit(スプリット)の町へ
TrogirもSplitも世界遺産登録されてる
こちらも迷路のような旧市街
今夜は青年たちと最後の晩餐
良さそうなレストランで食事
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